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メープルシロップ豆知識Vol.02
Vol.02 メープルシロップの原材料

メープルシロップの原材料

メープルシロップの原材料に関わるカエデの木や、カエデの樹液、樹液の収穫について記事にしました。

メープルシロップのカエデの木

メープルの木

カナダ国旗のカエデの葉が示すように、カナダ東部には、広大なカエデの森林が広がっています。 カエデの木の樹液がメープルシロップの原材料です。

カエデの木の種類は100種類以上あり、うち10種類がカナダ原産。ほとんどが手のひらを広げたような形をした葉で、 秋になると、ケベック州は鮮やかな紅葉を楽しむ観光で賑わいます。

建築資材としても、家具、床材、木工品、合板、薪に使用され、樹液は、メープルシロップに使われることから、 カエデの木に関連した、生産・加工に従事する人が多く、ケベック州の経済に大きく影響しています。

重要な資源であるカエデの木は、州政府の保護下にあり、メープルシロップも厳しいルールの下、メープルのブランドが守られています。

関連サイト: メープルシロップ生産者協会 (English)

原材料の樹液

メープルの樹液

メープルシロップの原材料は、カエデの樹液です。収穫できるのは、雪解けの短い期間しか採取できません。 樹液を舐めるとかすかに甘さを感じ、澄んだ透明な液体で見た目も感触も普通の水と変わりありません。メープルウォーターと呼ばれ、最近では開発が進み商品化されています。

甘く美味しいシロップになる「樹液」を採取できる木の種類は少なく、 サトウカエデ、黒カエデ、赤カエデを代表格に、銀カエデ、ハナカエデの5種類があると言われています。他にもシロップを作れる亜種があるそうです。

マイナス30度の過酷な冬に備えるため、夏の間に貯めた糖分(エネルギー)と大地の雪解けの水が混ざった天然成分が詰まった樹液で、春の芽吹きや木の成長に使用されることからも、栄養価の高い自然食品であることは、余り知られていません。

自然現象を利用した収穫

樹液の収穫

メープルシロップの樹液の収穫期は3月の後半から4月の前半です。日本では紅葉の時期にイベントが多いメープルシロップですが、現地では春の訪れを知らせる特産物になります。

桜前線のように、メープルシロップの収穫開始や終了も地域によって異なり、収穫できる日が定まりませんが、2週間から4週間と短く、また自然現象を利用した収穫のため、収穫時期、収穫量も毎年異なります。

夜間に気温が氷点下に下がり、日中に気温が上がることで、木の中で雪解けの水を吸い上げ、押し戻す樹液の循環が繰り返されます。その循環を利用して、開けた穴から自然に流れ出た樹液をパイプやバケツで受けて、シュガーシャック(砂糖小屋)に運んで、メープルシロップを作ります。

氷点下と氷点下以上の温度差がないと、樹液の流出もなく収穫ができません。また雪解けの水が必要です。気候変動はメープルシロップにも影響を及ぼします。


次回は、
メープルシロップの作り方

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